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あなたの頭痛は偏頭痛なのか?
まず最初にチェックしたいのが、あなたの頭の痛みは本当に偏頭痛なのか?ということ。
偏頭痛だと思っていたものが、実は偏頭痛ではなかったという場合もあります。
偏頭痛とよく間違えられるのが、『緊張型頭痛』です。これは首や肩の凝りなどが原因で起こる頭痛のこと。デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっている人に起こりやすい頭痛です。
同じ姿勢を取り続けることで筋肉が緊張し、血流が悪くなり、老廃物が溜まって頭痛を引き起こします。筋肉の緊張が原因なので温めたり、揉みほぐしたりすることで改善するケースも。ただ、中には緊張型頭痛だけではなく、偏頭痛を併せもっている方もいます。
偏頭痛の見分け方
個人差があるので一概には言えませんが、偏頭痛の主な症状は下記のとおり。
・ズキンズキンと脈を打つように痛む
・頭の片側だけ痛む
・時には頭全体が痛む
・こめかみのあたりや後頭部などの一部が痛む
・体を動かすと痛む
・吐き気、ひどいときには嘔吐がある
・めまいがある
・いつもより光や音に過敏になる
・数時間~数日続くこともある
など。
偏頭痛の原因
現代の医学では偏頭痛の原因についてまだはっきりとされていません。個人差があるため、その原因を特定するのが難しいのです。しかし、痛みを引き起こすメカニズムは脳の血管の拡張だと考えられています。
身体的ストレス、精神的ストレスなど、様々なことが脳の血管を拡張させる引き金となりえます。
脳の血管を拡張させる原因=偏頭痛の原因とされているものをピックアップしていくので、当てはまるものがないか照らし合わせてみてください。
②季節や気圧による偏頭痛
「雨が降ると体調が悪くなる」そういう人は少なくありません。偏頭痛の原因として多く挙げられるのが気圧や気温の変化。気圧が下がると血管が拡張し、まわりの神経が刺激されることにより頭痛が起こると考えられています。
気候だけはどうにもならないので悩ましいとうのが正直なところなのですが…。
■対策
・保冷剤や氷のうなどで痛みのある部分を冷やす。
・脳の血管を収縮させる効果があるカフェインを摂取する。ただ、夕方以降のカフェインの摂取は睡眠不足になる可能性があるため避けた方が無難です。
②強い光や騒音、においによる偏頭痛
身体的に強いストレスを感じると脳の血管が拡張してしまうことがあります。
不快と感じるところ、気分のよくないところには長居しないことが賢明です。
■対策
・強い光を避ける
・サングラスや帽子などを持ち歩く
・耳栓や音楽プレーヤーを活用する
・不快だと感じたらすぐに離れる
③生理による偏頭痛
偏頭痛に悩む女性は少なくなりません。特に、生理前・生理中は体調を崩しやすいという場合も多いです。可能な範囲で女性ホルモンのバランスを整えていきましょう。
■対策
・早寝早起きなどで生活リズムを整える
・ウォーキングなど適度な運動をする
・食生活を改善する
・ストレスの発散方法を知っておく
※あまりにひどいようであれば、産婦人科で相談をするのもひとつの方法です。経口避妊薬(ピル)やホルモン補充療法を行う女性もいますが、人によっては逆効果となってしまう場合があります。薬剤を使うということは副作用がないと言い切れないので、信頼できる医師の診断のもと、慎重に行いましょう。
④週末になると起こる偏頭痛
「なぜか休みの日に頭が痛くなる」という場合。これは『週末頭痛』と呼ばれており、仕事にストレスを感じていると起こる偏頭痛です。
休みの日はストレスから解消されているため、普段は緊張し、収縮していた脳が緩むために起こると考えられています。
■対策
・仕事の量を調整する
・休みの日に多く寝るなら1時間以内にとどめる
・朝食を抜かない
⑤睡眠不足による偏頭痛
睡眠不足に心あたりがある方は、偏頭痛改善のために見直しを行いましょう。睡眠不足はストレスや自律神経の乱れにつながっています。
痛みによって満足な睡眠をとることができなければ、またそれも偏頭痛の原因になり悪循環になってしまいます。
寝つきをよくすること、睡眠のリズムを整えていきましょう。
■対策
・休日と平日の起床時間を2時間以上ずらさない
・寝る2時間前になったらスマホやパソコンはシャットダウンする
・熟睡できる枕に変える
そのほか、「お腹がすくと頭が痛くなる」「運動をすると頭が痛くなることがある」、こういった場合も頭痛を引き起こしているのは脳の血管の拡張・そのまわりの神経の刺激だと考えられています。
「こういうときに頭が痛くなる」というパターンを分析すれば、そこには原因があるはずです。可能な範囲で対策をしていけば、やっかいな偏頭痛を軽減させられるかもしれません。